
THE CHIVAS STORY
CHAPTER I
CHAPTER I

シーバス兄弟
先見者?専門家?職人?起業家?博愛主義者?
シーバス兄弟はまさに繊細なブレンドでした。彼らが創りあげたウイスキーのように。




兄弟が出発したその旅には終着点がありません。現在でも旅が続いています。
決して裕福ではない彼らでしたが、可能性や情熱に溢れていました。

人里はなれたスコットランドの農家に生まれたジェームスとジョン・シーバスは時代が変わりつつあると強く感じていました。
彼らが生まれ育ったのどかな農村では彼らが持つ「世界を変えたい」という想いを実現することが出来ないことを痛感していました。
三日間歩き続け、兄弟はアバディーンに到着しました。そこは二人の大志にピッタリとマッチする街でした。

アバディーンの高級食料品店で働き始めたジェームスが、初めて知る味や香りの虜になるのに、そこまで時間はかかりませんでした。
無限の可能性を感じ、行動したジェームスは瞬く間に
「入手不可能な物を入手する」商人として評判になりました。
取り扱いがなければ見つけ出し、見つからなければ作り出しました。
間もなくジェームスは弟のジョンを招き入れ、シーバス・ブラザーズ社が誕生しました。


優れたビジネス感覚と並外れた努力により、シーバス兄弟は アバディーンのみならず各地で成功を収めますが、彼らには「成功は分かち合ってこそ」という持論がありました。
彼らは自分の時間とお金に対して執着することはありませんでした。アバディーンの教会の窓を補修するための資金を提供したり、ジェームスが王室診療所の管財人になったりしました。
動画を観る

高級食料品店の地下にあるセラーで兄弟はウイスキーの熟成を始めました。そして、顧客の「より滑らかで豊かな味わいのウイスキーを」という要望を受け、彼らは熟成したウイスキーのブレンディングを始めるのです。
この新しい試みにより、ウイスキーに滑らかさと調和をもたらしたシーバス兄弟。彼らはまさしく「ブレンディングのパイオニア」であると言えるでしょう。
高級食料品店を見る
シーバス・ブラザーズ社は取り扱う商品の上質さと豪華さで一躍有名になり、世界中から注文が来るようになりました。また、ジェームス・シーバスは1843年に英国王室御用達の栄誉にも輝いています。
この英国王室からのお墨付きは、シーバス兄弟の志を現実のものとする大いなる礎となったと言えるでしょう。
当時の許可証を見る